地方住みFPが家を買うとこうなる【BESS G-LOGイスカⅡ】#2 土地探しと銀行の選び方(つなぎ融資)

 

「地方住みのFPが家を買うとこうなる」シリーズの2回目です。今回は実際の土地探しをどうしたのか(我が家は相場よりかなり安い土地を入手できました)、つなぎ融資前提の銀行事前審査の実態についてまとめたいと思います。

 

もくじ

 

前回の振り返り

土地の探し方(お宝物件の探し方)

事前審査前にする「銀行選び」

つなぎ融資を使うしかないのか

 

 

 

 

 

 

前回の振り返り

前回は「予算決め~事前審査前」という内容だったかと思います。

 

① 「暮らしのイメージ共有」で家族にとって大切なものの優先順位つけ

② 建築メーカーをどこにするのか

③ 予算の決め方(我が家Ver)

 

 

大体以上のような内容でした。「暮らしのイメージ」を共有し、「何にお金をかけるべきか」を最初の方に話し合っておくのは、とってもおススメです。

地方住みFPが家を買うとこうなる【BESS G-LOGイスカⅡ】#1我が家の予算の決め方

 

土地の探し方(お宝物件の探し方)

今回我が家が入手する土地ですが、大体380㎡(115坪)の土地で700~800万円です。この価格が妥当なのかどうかですが、これは「路線価」から計算ができます。詳しくは、路線価マップで検索が可能です。

この土地が接道している道路の路線価が、固定資産税路線価で「26,400円/㎡」でした。基本は「相続税路線価」で調べて、出てこなければ固定資産税路線価で見てみましょう!

 

 

ですので「380㎡ × 26,400円=1003万円」となります。売り出し価格と比較するとなかなか良いですよね。まあ解体費用が乗ってくるのと、土地の形が旗竿地なので評価額は低くなりますが、我が家的にはお宝物件となりました。

 

 

では実際の探し方です。まずは「どこで?」「どのような条件で?」をまとめたいと思います。

探すために使ったもの

・地場サイト(存在していれば「○○市 土地」で検索すれば出てくる)

不動産ジャパン

SUUMO / at home

・空家バンク

 

 

探すための条件設定(我が家)

・土地250㎡以上+市区町村指定

・「土地」だけでなく「建物」も指定(事業用も含める)

・あとはコツコツ毎日見る(所要時間5分/日)

 

 

以上です。建物や事業用も指定する理由は「上物を壊して建てる」という建て方もあるからです。また検索サイトではそういった区分の物件は、競合が少ないからお宝が眠っている可能性もあります。

 

こうやって網羅的に継続的に探すことで自分達に合った土地がそのうち見つかるのではないでしょうか。あとは、不動産屋さんの殺し文句でもありますが、「100点の土地はない、70点あれば合格」と言う事ですかね。

 

 

ですので、第1回でお話した「暮らしのイメージを共有」することで何を優先すべきかが分かるので、土地に対しても「何に妥協できるか、何を妥協しないか」が分かるはずです。

 

我が家は「眺望」優先で探し始めて2~3か月で出会う事が出来ました。

 

 

 

 

事前審査前にする「銀行選び」

基本的に、ある程度「この土地が良い」が決まってくると事前審査を進める事ができます。逆に、候補地が決まってないと事前審査の資料が足らず、審査してもらえないことが多いです。(地銀だと大体の地区名を伝えるだけでもいけることがあります)

 

 

またよくある問いに「事前審査・本審査、いくつも出したらデメリットになるのでは・・・・」というものもありますが、結論気にしなくてOKです。事前審査も本審査も基本複数出しましょう。

 

なぜなら、金利決定は住宅ローンが本実行されるその直前くらいに決まります。ですので、本審査通って一番条件の良い先と契約すべきです。(つなぎ融資ありきだと、なかなか難しいですが。後述しますね

 

 

参考書籍として以下を紹介いたしますので、良ければ手に取ってみてください。

 

 

土地も決まり、銀行を選ぼうか!と、その前に提出資料を先に用意しておくと便利です。基本的には以下となり、私のようにサラリーマンと個人事業主を兼務している場合、追加資料も必要です。

 

【 必要資料 】

・運転免許証と健康保険証

・前年分の源泉徴収票 

・購入物件(土地や建物)販売図面

・借入あれば、返済予定表

 

【 個人事業主/自営業者 】

上記に加えて、過去3年分の確定申告書および付表の写し

ここまで用意出来ればスムーズに事前審査へ臨むことができます。では銀行探しですが、まずは「モゲチェック」でサクッと候補銀行を出してもらいましょう!

私は「変動金利の4000万円、連帯債務あり」で出してみました。その結果、「三井住友・イオン・新生・みずほ」の4社が出てきました。我が家の場合は、これに加えて、「地銀2行、住信SBIネット銀行(マネープラザ)、楽天銀行」も考慮しました。

 

 

とはいえ、BESSで家を建てる場合「つなぎ融資3回」がほぼ必須となりますので、選択肢が狭くなります。もちろん、自己資金が潤沢な方であれば、つなぎ融資使わずに住宅ローン一本でいけるので特に問題はありませんが・・・

 

 

実はこの時点で、「つなぎ融資3回」を満たす銀行は「地銀/SBI(SBIマネープラザ)/楽天銀行」だけでした。労働金庫も3回行けた気がしますね。

 

 

 

 

つなぎ融資使うしかないのか

ここでいったん、つなぎ融資について我が家を例にとってご説明します。

 

 

2021年9月に契約し2022年8月に引き渡しが我が家のスケジュールで、最初は2022年8月から住宅ローンの支払いが始まると思っていました。

 

 

ただ、注文住宅とかの場合、引渡し前に「大きな額の支払い」が何回か生じます。私たちの場合2021年9~10月土地の購入・翌年2月着工金・4月上棟時といったタイミングで数百万かかるのです。

 

 

当初計画の土地代800万+建物3200万で計算すると以下のタイミングで支払いが生じる計算でした。

 

(9月お申込金30万、まあBESSへの手付金みたいなやつです・・・)

★10月:契約時金10% ⇒ 320万+土地購入800万

★02月:着工時金20% ⇒ 640万

★04月:上棟時金40% ⇒ 1280万

08月:引き渡し時30% ⇒ 960万

08月:住宅ローン実行で4000万入金される

 

現金がめっちゃ潤沢にあれば「★」の支払いを立て替えておいて、8月引き渡し時に4000万が融資されるため、結果的に支払った分は返ってきます。でもそんな現金持っている人がどれだけいる事でしょうか・・・・

ですので、「★」の部分を「つないで」もらうための「つなぎ融資」を申し込むわけです。BESSの場合はこの★3回分を繋いでもらう必要がありましたので、先ほど紹介した銀行の中でも「つなぎ融資が3回出来る」限られた銀行に申し込みをすることになるわけです。

 

 

そして、基本的に「つなぎ融資だけ」契約は銀行とはほぼできない為「つなぎ融資」を依頼した銀行にそのまま住宅ローンをお世話になる可能性が高いです。本当は、貸出金利が決まる本実行(私たちの場合でいう2022年8月)あたりで本命銀行を決めたいのに、つなぎ融資を申し込む土地決済時に本命銀行を決めなければなりません。

前項で「審査は変動・固定金利で出したいだけ出せばよい」とは言いましたが、今回の私たちの場合「つなぎ融資3回」という条件が付いたため、「地銀・SBI銀行(SBIマネープラザ)・楽天銀行・労働金庫」という選択肢になり、かつ土地決済時という早い時期に本命銀行を決めなければなりません。

 

調べてみると、つなぎ融資金利は1~3%でした。(SBIマネープラザでは島根銀行のつなぎ1.9%、地銀は1.1~1.5%、楽天は3%弱、労金は不明:2021年9月頃)

 

つまり、土地決済時~建物受け渡しまでの金利を計算するとざっと30万~60万といった所でしょうか。それに加え事務手数料として11万円かかるとのことで、この金額はどの銀行も同じでした。

 

 

ただ、地銀に関しては「建築確認済証(その土地に住宅建ててもいいですよ証)」があればその時点で全額(4000万)本実行可能(今回の土地の場合は土地決済後にとれそうで「2月着工時金」のタイミング)と言う事だったので、かかる金利は圧倒的に地銀が安い、という結果でした。

 

「つなぎ融資」は引き渡しまでの支払いに耐える意味で必要です。でも、つなぎ融資すると、そこそこの費用がかかり、かつつなぎ融資を頼んだ銀行で住宅ローンの契約となります。それらを踏まえると、以下2つの選択肢になるのではないでしょうか。

 

①つなぎ融資の銀行できめてしまう。

②つなぎ融資+住宅ローン実行後に速攻で借換えをする。

 

②の注意点はもう一回住宅ローンやり直しなので、もろもろの住宅ローン手数料がもう一回かかってきます。ざっと50~60万程でしょうか。と思いきやシミュレーションしてみると120万という銀行もありました・・・・まじかよ。

 

というわけで、我が家の場合は「つなぎ融資申し込み銀行でよいかな」の考えのもと、事前審査へ動き出したわけです。事前審査の様子もまとめようと思いましたが長くなってきたので次回へつなぎたいと思います。

 

 

本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額を決められる「Pay What You Want方式」を取っています。「役に立った」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、以下画像をクリック頂き価値に見合った金額をお支払いくださいませ。

金額は空白欄に「15円から」ご記入頂けます。受取人アドレスは 「manepon15@gmail.com」です。※受取専用です。

※Amazon初期設定が何故か「1万円」なのでご注意ください!