イデコの節税効果を検証してみました。実際どの位なのでしょうか。今回は、そのシミュレーションと、意外と知られていない「手数料」についてまとめたいと思います。知って損はないかと。
もくじ
iDecoの知られざる「3つの手数料」
まず、意外と知られていない手数料を紹介します。上記画像の通り、ですが(1)(2)はどこの金融機関と契約しても「必ず」かかります。
注意しなければならないのは、(3)運営管理手数料、です。
こちらは契約する金融機関次第で、ゼロ~数千円とかなりの振れ幅がありますので注意が必要です。これは必ず確認しておいた方が良い項目です。
積立初期は割に合わない?
手数料に関しては、先に述べたように、(1)加入時に初期費用(2)口座管理手数料は必ずかかります。これは、積立額によって「手数料率」が割高になります。
率だけで考えると、10万円積立っていても手数料が171円かかる為「2%」となり非常に割高といえますので注意が必要です。
一方、2022年にはサラリーマンのほとんどの方がiDecoに加入できるようになります。
その場合は最大月2万円まで購入することができます。その為、1万円積み立てるくらいなら、いっそ2万円積み立てた方が「手数料率は低い」と言う事になります。
このグラフは、月1.2~2万円を積立場合の「投資信託の手数料+イデコの手数料」を合算し、年間どのくらいの手数料がかかっているか可視化したものです。
これを見ると、初期ほど率は高く、0.3%位を推移し続けることが分かります。(購入投資信託の手数料は0.1%で計算しています)普通に投資信託を買う場合よりは高めです。
但し、率は高めでも実際の手数料「金額」は、一番高い時期でも年間1万円です。後に述べる「節税効果」でほぼほぼチャラになるので、本当に気を付けるべきは(3)運営管理手数料、となります。
iDecoの節税効果の検証
では、節税額の検証です。先述したようにサラリーマンが2022年よりイデコすることができるようになった想定で考えると、月2万までイデコにお金を投入できます。つまり年間24万円ですね。
ちなみに、24万円入れても、税金は24万円減りません。今回は年収500万の人が月2万イデコにお金を投入した場合は検証しています。
結果、上記画像にあるように結果「5万円弱/年間」の税金削減効果があります。一方で、先述した「手数料分」があり、高い時で年間1万円かかっていますので、ざっくり年間4万円=約3000円/月ほど税金が減ってお得になるというところでしょうか。
ここまでをざっくり小括すると、以下のようになります。
・金融機関によって違う(3)運営管理手数料には要注意
・手数料「率」は初期だと割高
・「率」は割高でも、「額」以上の「節税効果」があり今回のシミュレーションでは月3000円ほど税金が安くなる計算である
iDecoのメリットデメリット
小括とも少々かぶりますが、以下を天秤にかけてどちらが自分に合っているか考えると良いかもしれません。
〇イデコは積立額が多い方が手数料負けしにくく、節税額も多くなる(年収500万サラリーマンで月2万で年額5万弱)、言い換えるなら、投資信託の手数料なしで運用しながら4万円くらい毎年税金が浮くと言う事
〇ただし、最低60歳まで換金ができない(月2万×30年=720万円+運用益)
ちなみに私はイデコしない派です。自分で増やしたお金は「好きな時に好きなだけ換金して使いたいから」です。
iDecoの出口戦略
最後に、イデコの出口戦略についてです。
結論を言ってしまえば、「一括受取」を選択するということです。なぜなら「退職所得控除」という税制優遇が受けられるからです。それだけですね。
分割受け取りにしてしまうと、受け取るたびに所得税・住民税がかかってしまうわけです。
また、よくある話しとして「60歳時点で大暴落したら?」という話がありますが、70歳まで延長できますのでそこまで心配はいらないのではないでしょうか。
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