2020年のコロナ辺りからかなり注目されていている「QQQ」や「VGT」について、徹底比較していきたいと思います。
もくじ
QQQとVGT、VOOのパフォーマンス
QQQとVGTは共に米国ETFですが、S&P500連動のVOOと比較するとその伸びっぷりは一目瞭然ではないでしょうか。
yahooファイナンスにてこういう比較ができますので面白いですよ。
では、このものすごい伸びっぷりを誇る2つのETFですが、どういう企業達が組み入れられているのでしょうか。それを知ることで、どちらを選択するか、はたまたこのETFを選択するのかどうかなどを判断する材料になるのではないでしょうか。
各ETFの中身を検証!!
では各ETFの中身を見て行きたいと思います。
まずは「QQQ」です。(以下2021年6月現在)
QQQ(経費率0.2%) | |
アップル | 11.15% |
マイクロソフト | 9.61% |
アマゾン | 8.82% |
テスラ | 4.26% |
アルファベットC | 3.99% |
フェイスブック | 3.95% |
アルファベットA | 3.57% |
エヌビディア | 2.86% |
ペイパル | 2.36% |
コムキャスト | 1.97% |
その他 | 47.46% |
こちらは「NASDAQ100」に連動するETFですが、その中身は「テクノロジーセクター」が非常に多いことが分かります。割合は56.39%です。
後に示しますが、リターンも20%位になっており非常に高いリターンを誇るETFといえるのではないでしょうか。
次に「VGT」です。(2021年6月現在)
VGT(経費率0.1%) | |
アップル | 20.26% |
マイクロソフト | 16.42% |
エヌビディア | 3.37% |
ビザ | 3.35% |
マスターカード | 3.08% |
ペイパル | 2.65% |
アドビ | 2.21% |
インテル | 2.14% |
シスコ | 1.95% |
セールスフォース | 1.95% |
その他 | 42.62% |
こちらは「QQQ」と比較してもさらに「テクノロジーセクター」によっているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
それも当たり前ですが、VGTは「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」という「米国の情報技術セクターの小型~大型株」のインデックス連動ですので、「テクノロジーセクター」がとても多くなるのは当然かと思います。
その割合なんと、約80%です。こちらも直近10年のトータルリターンは「QQQ」と同等です。
では比較対象とS&P500連動の「VOO」を引き合いに出してみましょう。
VOO(経費率0.03%) | |
アップル | 5.87% |
マイクロソフト | 5.38% |
アマゾン | 4.20% |
フェイスブック | 2.21% |
アルファベットC | 2.00% |
アルファベットA | 1.96% |
テスラ | 1.54% |
バークシャー | 1.47% |
JPモルガン | 1.33% |
J&J | 1.21% |
その他 | 72.83% |
こちらは今までと打って変わって、「テクノロジーセクター」は30%弱となっています。次点で金融セクター等も入ってきてますね。
以下に、「QQQ」「VGT」がテクノロジーセクターに寄っているかがお分かりいただけたかと思います。このコロナも追い風となりエグイリターンをたたき出しています。
それぞれの正負リスク
では、各ETFの正負リスクを見て行きます。要は各ETFの振れ幅を見ていくことになります。
振れ幅を見ていく上では「標準偏差」を参考にします。上記画像のように、標準偏差が「15.65」というのは「トータルリターンに対し、プラスマイナス15.65の間で動く確率が68%」と言う事を指します。
そして、「トータルリターンに対し、プラスマイナス15.65×2の間で動く確率が95%」と言う事もできます。上記の「-11~51.3%」はこの数値ですね。
ではもう一度見てみましょう。
「QQQ/VGT」共に10年TTLR(トータルリターン)がすごいことになっています。年率20%で資産が増えて行ったら簡単に1億円に到達してしまいます。
とはいえ、完ぺきなETFはありません。2018年には両ETFはマイナスに転じていたりもします。
3つのETF標準偏差を見ても、VOOに負けず劣らず、「QQQ/VGT」はむしろ非常に魅力的なETFといえます。
シャープレシオで比較
これだとまだ選びきれないな・・・と感じたので、今度はシャープレシオという指標で見て行こうと思います。
シャープレシオは効率係数ともいわれ、数値が大きい方が「取ったリスクの割にリターンが大きい」と判断ができます。
但し、シャープレシオが高いければすべていいわけではありません。詳しくは言及しませんが、個人的には2~3個まで絞って決め切らない際に、最後の判断基準でシャープレシオを使う事をお勧めします。
この観点から言うと、一番シャープレシオに優れているのが「QQQ」だと言う事が分かりますよね。
結論:QQQvsVGTなら・・・・
ここまで、細かな数値を見てきましたが、最後の一手のシャープレシオで「QQQ」に軍配が上がりそうですが、僅差です。
ですので、最終的には「好み」の問題です。「NASDAQ100」なのか「情報技術セクター」なのか、今後伸びると思う先を選べば良いと思います。
私なら、VOO65%+QQQ35%くらいか、もう少しQQQ厚めにするかな?というところです。
理由はまだ30代だしリスクとって良い、かつ、しばらくは情報技術セクターの1人勝ちは続くと見込むからです。5G(もう6Gの話もありますよね)やAIや自動運転やら量子コンピュータやらVRやらと目白押しですからね。
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