我が家は毎年確定申告をしているわけですが、今回妻の確定申告をした際に5万円程税金が返ってきました。
我が家の場合は、妻の母(別居)のリウマチ代を支払っている為、医療費控除がそこそこの額になります。「実家の親の医療費も医療費控除なの?」と最初の頃は思っていましたが、控除を受ける事が出来るんですね。
記事にしてみると、意外と医療費控除の対象が広いことが分かったので、医療費控除を行う際は、大体一緒にふるさと納税の寄付金控除も一緒に申告するのでその辺も解説しながら行きたいと思います。
もくじ
医療費控除5万円の申告書
繰り返しになりますが、今回は妻の確定申告を行い丸印のついているところにあるように、約5万円の還付となりました。
eTAXで20分で申告終了
eTaxを利用すると本当に楽ちんです。ただし、eTaxでの確定申告には「マイナンバーカード」「4桁パスワード」「6~16桁電子署名パスワード」、それに加えて「源泉徴収票」「ふるさと納税の証明書」「医療費の領収書」が揃った状態でスタートする必要があります。そうすれば20分ほどで終わってしまいます。
所得税額等も自動計算されるので計算ミスもなく余計なストレスがありません。
ちなみに、我が家の場合は妻の母のリウマチ治療の仕送りをしています。リウマチ治療は注射剤と一部の内服剤が高額なため「高額療養費制度」が適用され、現在は1回の診療+薬剤費で44,400円でした。
ふるさと納税の申告方法 ※注意あり
画像の左下に「寄付金控除」の欄があると思います。医療費控除で確定申告をする場合は、ふるさと納税も確定申告しなければなりません。
ここに記入する額は、(寄付額総額ー2,000円)の額です。2000円引くのを忘れがちですが忘れないように注意しなければなりません。
ちなみに、ふるさと納税は節税ではありません。2000円の手出しで行う通販のようなものです。我が家はこれを利用して、普段の食費の足しにしています。
医療費控除の対象と還付額
さて、本題ですが医療費控除は「年収」と「医療費総額」次第で控除できる額が変動します。支払った医療費が総額30万円で年収500万円とした場合で考えてみます。
① 30万円ー10万円=20万円(医療費控除額)
② ① × 下記表の税率(10%)=2万円(還付額)
年収(正確には所得額で計算) | 適用税率 |
~400万円 | 5% |
400万~600万円 | 10% |
700万~1000万円 | 20% |
1100万~1300万円 | 23% |
1400万~2000万円 | 33% |
5000万円 | 40% |
30万円の医療費を払って、年収500万円だと還付額が2万円だとなんか少ないなあ、なんて少しだけ思ってしまいますね。還付額が大きくなるケースは、計算式を見れば明らかで、医療費が高額か、高年収か、が影響しそうですね。
では、医療費控除の対象となる医療費はどこまでが対象なのでしょうか。一覧にしてまとめたいと思います。
対象 | 条件付きで対象 | 対象外 | |
病院への支払 | 医療費・妊娠中の定期健診や出産費用・不妊治療・人工授精 | 白内障/緑内障の治療眼鏡・禁煙治療 | 美容整形・予防注射・メガネコンタクト・妊娠検査薬 |
歯科医への支払 | 虫歯治療(保険外診療含む)・子どもの歯列矯正 | 治療目的の大人の歯列矯正 | 美容目的の歯列矯正・歯石除去費用 |
その他 | 義手義足購入費・在宅介護・老健施設の利用料・特養の自己負担額の50% | 治療のためのあんま/指圧/鍼/灸・医師の証明ができる寝たきり介護のオムツ/血圧計など | 健康食品・スポーツクラブの利用料 |
意外に広いことが分かりますね。
次に、別居している実家の家族の医療費に関しての解釈です。結論を言えば、親の医療費も自分の医療費控除に算入が可能です。国税庁にも以下のような見解が示されています。
同居していない母親の医療費を子供が負担した場合:国税庁HPリンク
こちらに書いてある通りですが、我が家の場合は診療のたびに仕送りをしているので、ここでいう(ロ)に該当するかなと思います。
同じように親の医療費を支払っている方は忘れずに医療費控除をしておきましょう。
サラリーマンの税額が大きく減るケース
最後に、今回の医療費控除に関連する還付のように税金が多く返ってくるケースや税金が減るケースをご紹介します。
① 事業所得で赤字があり損益通算できた時
② 不動産所得で、経費による赤字・・・
③ 不動産所得で、減価償却による赤字(築25年1000万戸建て購入時→4年間毎年250万円を経費として計上できる)
④ 住宅ローン減税による税額控除(残高の1%が年末調整時に還付される。3000万なら30万位、毎年少しずつ減る)
あまり多くはありませんが、事業所得と不動産所得、住宅ローン減税です。というかこれ意外ほぼありません。
以上、今回の妻の確定申告で、ふるさと納税・医療費控除を行ったケースについてのまとめでした。お役に立てばうれしいです。
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